認定されればアジア初のダークスカイ・コミュニティ
2021年4月28日、岡山県の井原市美星町がアメリカ・アリゾナ州にある国際ダークスカイ協会(IDA)に「星空保護区」の申請を行いました。申請したカテゴリーは自治体単位が認定対象となるコミュニティ部門です。
美星町は、1989年に全国初となる光害防止条例を制定し、光害防止における長い歴史と多数の活動実績を誇る行政区域です。標高の300〜400mの高原地帯で、夜空の暗さ、晴天率の高さ、大気の安定度といった点が優れていることから、天文学者や天文愛好家らの間では星空観察の好適地として広く知られており、町内には中国地方最大級の公開天文台である美星天文台をはじめ、美星スペースガードセンター、星空公園といった観測施設があります。
井原市は、星空保護区申請に向けて、光害防止条例を改正し、基準を満たした照明の開発をパナソニックに依頼。同社が開発した光害防止型屋外照明は「星空に優しい照明(Dark Sky Friendly Lighting)」としてIDAに認定され、2021年3月までに町内全ての屋外照明の改修工事が完了しました。
●美星町内の防犯灯の改修
施工時期 2020年10月〜12月
施工実績 389箇所
●井原市所管施設の屋外照明の改修
施工時期 2021年2月〜3月中旬
施工施設 67施設
施工実績 344箇所
●岡山県所管施設の屋外照明の改修
施工時期 2021年3月
道路照明 7箇所(国道・県道沿い)
今後IDAの審査を経て、認定されればアジア初の「ダークスカイ・コミュニティ」の誕生となります。