星空保護区認定地連携協議会が発足

星空保護区認定地連携協議会が発足

ツーリズムEXPO ジャパン 2024でキックオフイベントを開催

2024年9月18日、国内で星空保護区®の認定地を有する東京都神津島村、岡山県井原市、福井県大野市が連携した「星空保護区認定地連携協議会」が発足しました。

当協議会は、星空保護区認定地を所管する自治体が連携して、日本国内における光害啓発の推進をはじめ、星空保護区認定制度の更なる浸透や認定地としての認知度向上、それぞれの地域が保有する星空資源の活用による誘客促進等を図ることを目的としています。

協議会発足に伴い、2024年9月26〜29日に開催された「ツーリズム EXPO ジャパン 2024」にて、「日本の星空保護区」をテーマにしたブース出展およびキックオフイベントを行いました。

キックオフイベントでは、天文・宇宙に造詣の深いデザイナー・アーティストでご活躍の篠原ともえさんをお招きし、各認定地の首長と共に美しい星空を守る国内認定地の取組や魅力発信を行いました。

星空保護区認定地連携協議会の構成自治体

東京都神津島村

2020年12月、神津島が「ダークスカイ・アイランド」認定

神津島村では、2017年より、NPO法人神津島観光協会による「まるごとプラネタリウム」という事業を展開し、その一環として「星空ガイド」の養成と、来島者向けの「星空観賞会」を実施して、星空を観光に活用してきました。
この取組などをきっかけに、「美しい神津島の星空を子や孫の代まで残すこと」を目的とし、東京都の宝島事業のサポートを受けながら、星空保護区認定へ向け取り組むことになりました。
2019年12月に「神津島星空公園条例」及び「神津島村の美しい星空を守る光害(ひかりがい)防止条例を制定。2020年1月より施行しました。
この条例をもとに、地域住民への啓発活動や、動植物の保護、省エネ型街灯化によるCO₂削減などの環境保護に取り組んでいます。

@Full Earth

井原市美星町

2021年11月、井原市美星町が「ダークスカイ・コミュニティ」認定

井原市にある美星町は SDGsが叫ばれる遥か前の1989年11月に全国に先駆けて光害防止条例を制定し、地域が一丸となって美しい星空を守る取り組みを進めてきました。
条例制定から30年以上が経過する中で、地域の光害防止意識の希薄化や、屋外照明の増加、上方への光漏れが懸念され始めました。
井原市と美星町観光協会はこのまちの環境を将来にわたり維持していくために、「星空保護区」の認定取得を目指すことを決め、認定基準に合わせた条例改正や屋外照明の交換を実施しました。
認定後も小中学校向けの学習や住民への啓発活動などに取り組んでおり、今後も他の模範となる地域として、光害対策の普及啓発と美星町の美しい星空を守り育てていきます。

大野市南六呂師

2023年8月、大野市南六呂師が「アーバン・ナイトスカイプレイス」認定

大野市は、環境省が実施する全国星空継続観察で 2004年、2005年と2年連続で、日本一美しい星空に選ばれています。
この星空を未来の子どもたちも見続けられるようにという思いで、現在取り組んでいるのが光害対策です。
大野市は、星空保護区認定を目指し、南六呂師エリアの区が管理する防犯灯、市や県が所有する施設の屋外照明を光害に対応したものにすべて交換しました。
また、光害という公害を知ってもらうため、市内の小学校や、公民館などで出前講座を行うなど、普及・啓発活動も行っています。
さらに、毎年、7月から約1ヶ月間「星のまちおおのライトダウン~日本一の星空を未来へ~」と称して、明かりを消して夜空を楽しむ取り組みを民間企業や市民などの協力を得ながら実施しています。

©hiroaki2410

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