光害対策に取り組む世界の先進地域
2023年10月現在、世界で211ヶ所の地域が、星空保護区(International Dark Sky Places)に認定されています。6つあるカテゴリーの内訳は、コミュニティが42ヶ所、パークが117ヶ所、リザーブが21ヶ所、サンクチュアリが17ヶ所、アーバン・ナイトスカイが8ヶ所、ディベロップメント(2020年廃止)が6ヶ所です。
日本では、沖縄県石垣市・竹富町に跨る「西表石垣国立公園」と東京都「神津島」がダークスカイ・パーク、岡山県井原市「美星町」がダークスカイ・コミュニティ、福井県大野市「南六呂師」がアーバン・ナイトスカイプレイスに認定されおり、計4箇所の星空保護区があります。
世界の星空保護区マップ
Find a Dark Sky Place | IDA
日本でも有名な海外の星空保護区といえば、ニュージーランドのテカポ、アイルランドのケリーなどが挙げられ、日本からも星空を観に多くの人が訪れています。
星空保護区は「世界で最も星空が美しい場所」というイメージがありますが、単に星空が綺麗というだけでは認定されません。光害を減らし、暗い自然の夜空を守っている地域の人たちの絶え間ない努力が評価され、今日の数少ない星空保護区が存在する訳です。言うなれば「光害という新たな環境問題に、世界で最も先進的に取り組んでいる地域」なのです。
こちらは、世界で星空保護区が100ヶ所認定されたことを記念して、IDAが制作した動画です。(日本初の星空保護区「西表石垣国立公園」が登場するのは2:55)
今後も、より多くの人々が暗い自然の夜空の価値に気づき、光害問題の取り組みが広がることによって、世界に星空保護区が増えていくことを願います。