台湾の星空保護区「合歓山」の関係者が美星町を訪問

台湾の星空保護区「合歓山」の関係者が美星町を訪問

アジアをつなぐ星空保護の国際交流

2025年4月、台湾において星空保護区に認定されている「合歓山(Hehuan Mountain)」の関係者一行が、岡山県井原市美星町を訪問しました。

合歓山は、2019年に台湾で初めてダークスカイ・インターナショナルから星空保護区に認定された、台湾中部の山岳地帯に位置する自然保護区です。

今回の訪問は、井原市美星町の星空保護の取り組みを学び、両地域間の今後の連携を見据えた情報交換を目的として実現しました。きっかけとなったのは、2024年に備中西商工会が南投県を訪問し、現地関係者と交流を深めたことにあります。

訪問団は、美星天文台や街灯整備地区、市役所などを訪れ、地域の星空保護に関する政策や運営体制、光害対策の具体例について視察と意見交換を行いました。美星天文台では、大型望遠鏡の見学や施設運営に関する質疑応答が行われ、参加者は熱心にメモを取りながら現地の説明に耳を傾けていました。

合歓山を擁する南投県政府観光処の陳志賢処長は、「美星町と南投県は星空保護の理念を共有している。今後は観光や農業、社会教育の分野でも連携を深めていきたい」と語りました。

一方、美星町は、2021年に日本で初めて星空保護区のコミュニティ部門に認定された地域で、光害の抑制と地域資源の活用を両立させる先進的な取り組みが評価され、国内外から視察や注目が集まっています。

今回の交流は、東アジアにおける星空保護の連携強化に向けた貴重な一歩となりました。

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